「家は早いうちに建てた方がいい」は本当?若いうちに家を購入するメリットとは
2020.03.26
#お金のハナシ
家は早めに建てる方が良いと言います。
その反面、賃貸の方がデメリットは少ないという意見を目にすることもありますが、その違いはどこにあるのでしょう?
早めに家を建てるメリットとデメリット
土地を購入して家を建てる最大のメリットは、ローン完済後に家と土地が自分のもの(家族のもの)になることです。
賃貸では支払ったお金が戻ってくることはありませんが、持ち家なら支払った額の分を持ち家という形で手に入れ、子どもに残すこともできるのです。
家を購入する時にかかる費用は、頭金や仲介手数料、住宅ローン、税金など項目が多数あり、この点を賃貸の場合の明快な支払額と比べてデメリットと考える人もいます。
しかし、忘れてはならないのは、ローンは必ず完済する時が来るということ。
賃貸は一生家賃を払い続けなければなりませんが、マイホームなら、完済した後に余裕ができたお金を貯蓄や趣味に回せます。
賃貸は長く住めば住むほど出ていくお金がかさみ、マイホームは長く住めば済むほど住居にかかるコストが低くなる。この違いをまず頭に入れておきましょう。
賃貸と新築では暮らしのメリットも異なってくる
賃貸住宅に住むメリットのひとつは、家族構成の変化にあわせて住み替えることができる点です。
逆に言えば、家族構成の変化に家を合わせるのは難しいということでもあり、この点はマイホームの自由度に比べると大きな差を感じられるでしょう。
ペットや子どもの足音、声などを気にしながら暮らしていくのもストレスですよね。
マイホームならそのストレスはありません!
家族のペースで人生を歩み、子どもの足音が階下に響く心配をすることもなく伸びやかな暮らしを楽しめるのです。
老後には、リフォームしてバリアフリーにすることも可能。ライフステージの変化に家をあわせることができ、ストレスの少ない生活を営むことができます。
減価償却をどこまで意識するべきか
家を建てることのデメリットとして言われがちなのが、減価償却と維持管理費です。
減価償却とは、固定資産を取得するためにかかった費用を、その資産の価値がある期間(耐用年数)に配分するもので、木造住宅の場合は22年と法律で定められています。
減価償却とは時間をかけて使用する中で価値が減少する資産に対して用いられるものなので、土地に対しては適用されず、建物だけで計算されます。
では、木造住宅は22年を過ぎれば資産価値がなくなるのでしょうか?
法律上では0になりますが、実際には耐用年数の長い住宅も多く、修繕をきちんと行えば一生住み続けることも十分可能です。
法律では「木造」と一括りにされていますが、頑丈に建てた家とそうでない家の違いまでは考慮されていないため、実質的な意味での住宅の耐用年数や価値に対してはズレが生じているのです。
特に現在の建築技術は向上していますから、昔に比べて家の寿命はかなり延びています。
減価償却をそこまで強く意識する必要はないと考えていいでしょう。
体力があるうちに完済して、その後の暮らしを安心に
若いうちに家を建てることで得られる長期的なメリットは、「体力があるうちに完済できること」。
単純に20代で35年ローンを組んだ場合、体力が十分にある定年退職までに完済できます。
定年退職後や事業を引退した後の人生設計を立てることをリタイアメントプランと言い、老後を見越した資金計画が大きなポイントとなっています。
早いタイミングで完済できれば、リタイアメントプランも余裕を持って立てやすくなるでしょう。
人生100年時代と言われている今、定年退職後の生活費をどうやりくりするかが大きな課題でもあります。
職場から離れた時にどれだけの安心を手に入れられているか。「その時」を考えれば、家を早めに購入しておくことの意味はとても大きくなるはずです。
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