全館空調だけじゃない。これからの家づくりに不可欠な健やかな暮らし
2020.03.12
#家づくりノウハウ
昔の家づくりと今の家づくりの大きな違いは、「健やかに暮らせる機能」を高めていること。
生活での体にかかる負担は、毎日呼吸する空気の質や室内の温度にも潜んでいます。
健康のリスクを抑えるために建築基準が見直されつつある今、住まいは少しずつ進化しているのです。
室内に潜む健康リスクを防ぐ、大切な3つのポイント
室内で気をつけなければならない健康リスクは、季節ごとに高まるものと、一年を通じて注意しなければならないものがあります。
季節ごとに高まるものは、冬の風邪や春の花粉、冬から春にかけて飛散するPM2.5など。
強いアレルギー症状が日常生活に支障をきたし、通院を余儀なくされている人も少なくありません。
一年を通じて注意しなければならないのは、湿度の変化です。
湿度は低すぎると風邪やインフルエンザなどのウイルスが活発になり、高すぎるとカビやマダニの発生を促してしまいます。
また、室内の温度差が大きすぎると、冷え性の悪化やヒートショックといった命に関わるリスクが起きる危険さえあります。
こういったさまざまなリスクを予防するために、以下の3つの要件を満たすが求められ始めているのです。
①侵入してくるリスクを抑えること。
②室内温度による健康リスクを低減させる機能を持つこと。
③室内の快適さを外に逃さないこと。
気密性の高さがリスクを抑えるカギになる
3つの大切なポイントを守るために進んでいるのが、「気密性の高い家づくり」。
1番目の「侵入してくるリスクを防ぐ家」としての性能の高さが、指針のひとつとなります。
エルクホームズは、気密性と断熱性を十分に高めた家づくりの技術を磨いてきました。
気密性が高い家とは、隙間が少ない家。
意図しない部位から空気が入り込むのを防ぎ、設計された経路からのみ新鮮な空気を取り入れます。
気密性を高める最大の目的は、計画された換気を行うこと。
吸気場所を限定することで外気清浄機の機能が生かされ、花粉やPM2.5などの侵入を大幅にカットできます。
気密性・断熱性を高めた家は、外気温の侵入を防いで室温を逃さないことにも長けています。
そのため、一年を通して極端に室温が下がるのを防ぎ、温度変化もゆるやかに。温度による健康リスクの低減にもつながりました。
全館空調で家全体の空気を整える
気密性・断熱性を高めた家で、ぜひ取り入れていただきたいのが全館空調です。
全館空調は、限られた部屋の中だけでなく、家全体の冷暖房をコントロールするもの。
トイレや洗面所などの水まわり、廊下や玄関などのオープンな空間も、一定の温度に保つことができます。
エルクホームズでは一台のエアコンで全館の空調をコントロールする(全館空調YUCACOシステム導入)ため、
部屋ごとにエアコンを設置する必要はありません。
嬉しいことに、全館空調には湿度の大きな変化を抑えてくれるメリットもあります。
湿度は温度の変化に影響を受けやすいもの。
冬場にエアコンを使うと過乾燥を起こしやすくなりますが、全館空調は、温度だけでなく、湿度も全館に循環させられる点もメリットのひとつ。
エルクホームズでは加湿器の標準採用と洗濯物の室内干し推奨などにより、過乾燥の防止に対応しています。
全館空調で一生の暮らしを健やかに
風邪やインフルエンザの予防には、うがいや手洗いに加えて、部屋の湿度を下げないことが大切です。
温度差が招いてしまうさまざまな症状も、全館空調で家全体を快適な温度に保つことで改善が期待でき、家の中でもマスクを外せなかったり、ぶ厚い服を着込んだりするような不便な暮らしにもさよならできます。
家を建てる時には、ご家族が日頃困っていることや、これからの家族の健康をどう守りたいかについても、スタッフにお聞かせください。
心を込めて耳を傾け、小さなお子さまにも、ご高齢のご家族にもふさわしい快適で安心な家づくりをご提案いたします。