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家づくりで後悔しない収納計画を立てよう

2020.12.17

#家づくりノウハウ

家づくりを考え始めるとき、まずどのような建物に住みたいか、どのような間取りにしたいかを考える方が多いのではないでしょうか。間取りを考えるとき、ぜひ設計士に伝えてほしいことがあります。それは「収納」についてです。

現在のお住まいで収納がどのような状況になっているか、どこにしまえばいいか分からない物はないかなどです。「断捨離をすればいい」と簡単には言えますが、実際に行うのはなかなか大変ですよね。そこで重要なのが収納計画です。

新居での暮らしをイメージしながら計画

家が建った時はがらんとしていても、実際には家具や家電を使いながら暮らしていくものです。そのため、設計を依頼する際は日常の暮らしをきちんと伝えて、それらが反映されたプランを描いてもらうとより具体的になります。新居に持っていきたいお手持ちの家具や、デザイナーズ家具など取り入れたいものがあれば、それらの寸法も伝えるといいですね。

ソファやテーブル、テレビやピアノなどの大型品から電話やパソコンなどの細かな物まで、家の中にはたくさんの家具や家電があります。それらを使うシーンを設計段階からイメージをしていくことで完成直後はもちろん、お住まいになってからもご満足していただけるお家になるでしょう。

収納のコツ

「収納」は物を出して使うためにあり、仕舞い込むためではありません。この認識を誤ってしまうと、将来使いづらい住まいとなる可能性があります。例えば住まいのすべての収納を一か所にまとめた場合、毎日の生活動線が長くなってしまうことが考えられます。奥に仕舞ったものも取り出しにくそうです。

反対に、あまりあちこちに収納を分散させると、片づけをすることが面倒になってしまう恐れがあります。使い勝手の良くない収納をたくさん作ると、その時そこに入るだけのものでいっぱいになってしまい、不要な物が増えてしまう原因にもなりかねません。

適材適所の収納を計画し、シーズンやライフスタイルの変化に合わせて不要な物を整理しながら生活することが正しい収納術だと言われています。

収納の実例

近年、造作収納の工夫にも注目が集まっています。
お洒落な家具を買い揃えるのも楽しみの一つですが、無駄なくサイズに合わせて作ることができる家具や収納は空間に統一感をもたせます。

見せる収納と見せない収納を組み合わせたキッチン。
収納量を確保しながらも、普段使うものは使いやすくインテリアとして楽しむことができます。

最近では家族で共有するファミリークローゼットを設けたいというご要望が増えています。
こちらは家事動線を考慮したもので、各個室に畳んだ洗濯物を運ぶ手間を省き、個室の収納を抑えたプランニングができます。

このように収納の工夫には考え方のもとになる利用価値や頻度・動線など、現在の生活から改善したいことが反映されると使いやすいものになります。
後悔しない家づくりのためにもご参考にしていただければ幸いです。

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