建物が完成していないと住宅ローンは使えない・・・!注文住宅はどうすればいいの?
2020.05.07
#お金のハナシ
マイホームを購入する際に利用する住宅ローン。実は、土地だけの購入に対しては適用されません。
完成していない住宅も適用外となり、今から家を建てようとする人には不利に感じられます。
土地と注文住宅を購入する際、上手にローンを組むにはどうすれば良いのでしょう?
住宅ローンが利用できる第一の条件とは
住宅ローンが適用される第一条件は、「建物が完成していること」。
万が一 完済できなかった場合に備えて、土地と建物を担保として組まれるためです。
完成していない家や、建物の建っていない土地に対しては利用できません。
では、注文住宅を購入する人は住宅ローンを使えないのでしょうか?
そんなことはありません。
結論から言えば、「つなぎ融資」や「土地先行融資」という制度を利用してローンを組むことが可能です。
「つなぎ融資」「土地先行融資」ってどんな制度?
「つなぎ融資」も「土地先行融資」も、厳密に言えば住宅ローンそのものではありません。
つなぎ融資とは、住宅ローンの融資が始まるまでの「つなぎ」として利用できる制度。
担保を取らずに利息分だけを月々支払い、建物が完成して住宅ローンを組む時につなぎ融資分を精算する流れが一般的です。
変動金利となるため、金利は少々高めです。
土地先行融資は、土地購入に対する融資を先に受ける方法です。こちらは住宅ローンを組む際に精算することはありません。
流れとしては、土地代の決済時に土地分だけ先にローンを組み、建物完成時に住宅ローンを組むことになります。
ローンは2本立てになりますが申し込みは同時に行い、建物の見積書や図面などの提出が求められて、土地に対する抵当権が設置されます。
住宅ローンの一部として組めるので、金利はつなぎ融資より低めになります。
「つなぎ融資」「土地先行融資」の使い方
つなぎ融資や土地先行融資のメリットは、完成していない物件の購入資金をサポートしてもらえることです。
つなぎ融資なら土地取得の費用など、建てる過程で必要になる支払いに利用することが可能。土地先行融資の場合は、あくまで土地に対する融資となります。
注意点としては、全ての銀行が対応しているわけではないという点です。申し込みの条件や金利も、銀行によって異なるので事前の確認が必須。
つなぎ融資分や土地先行融資と住宅ローンを別々の金融機関で契約することもできません。
住宅ローンの計画は、自己資金とのバランスや、将来必要になる資金の予測などを頭に入れて組むのが理想的です。
できれば申し込む前に、プロのファイナンシャルプランナーのアドバイスを受けておきましょう。
エルクホームズでは、信頼できるファイナンシャルプランナーのご紹介もできます。
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