設計士とインテリアコーディネーターが教える!モデルハウスで見るべき3つのポイント〜西京展示場~
2019.12.19
#エルクホームズのこと
案内人:
一級建築士 谷口 誠
インテリアコーディネーター 中元美希
モデルハウスには、暮らしやすさや心地よさを感じられるデザインのヒントがたくさん詰まっています。
チェックしたいポイントは、大きく分けて3つ。それぞれ詳しく解説してもらいましょう。
1・間取りの自由さから得られるアイディア
2・インテリアデザインと間取りとのバランスの良さ
3・家事動線のスムーズさ、歩く距離の短さ
間取りの自由さから得られるアイディア
エルクホームズの強みは、なんと言っても間取りの自由さです。
吹き抜けや、壁を使わない間仕切り、中2階の小スペースといった、空間を自由に切り取ったような設計が各展示場で見られます。
従来の一般的な家の場合、部屋ごとに区切ってエアコンをつけなければなりませんが、エルクホームズのラプラスは家全体の温度を快適に保てる全館空調システムが標準仕様。部屋を細かく切り分けたり、壁で仕切ったりする束縛から解放されました。
中元 西京展示場で興味深いのは、ダイニングの横に寝室があることですね。
谷口 ここは、年を取ってもスムーズに暮らせるようアイディアを凝らした部分です。夜にトイレに起きてもつまずかないよう床もフラットにして、水回りの動線をつないでまっすぐトイレや洗面所に行けるよう配慮しています。
お客様がすぐに動線をイメージできるようにと考えた間取りのご提案です。
中元 玄関の天井には、わざと2×6(ツーバイシックス)の材を使ったデザインを施していますから、どんな材で家が作られているのか、ここも見ていただくと面白いと思います。
谷口 玄関を一部仕切って土間作りにする家も最近は多いですね。ベビーカーやゴルフバッグなど大きなものを置くための目隠しを作って欲しいという要望が増えてきました。ここも目隠しをつけて、土間使いの提案をしています。
エルクホームズの間取りの自由さは、玄関に入った瞬間から感じていただけると思います。
中元 ツーバイシックスの家は暖かいので、これまでの家の間取りに囚われない設計ができるんですね。
リビングの吹き抜けの高さもご希望によって変えられるので、使えるインテリアの幅が広がって、お客様にも好評をいただいています。
谷口 リビングの吹き抜けを勾配天井にしたのは、中元さんの提案でしたね。
中元 そうです。ペンダントライトを入れたかったので、大天井にして勾配をつけてと頼みました。天井の色とライトの組み合わせ、ライトの光の落ち方まで考えて、よりリラックスできる空間を整えています。
谷口 勾配天井のニーズは結構ありますから、ペンダントライトとの相性の良さをここで見ていただけると嬉しいですね。
中元 どんなインテリアを入れるかによって間取りを工夫できるのは、自由設計のエルクホームズならではのメリットです。ぜひここはチェックしていただきたいと思います。
インテリアデザインと間取りとのバランスの良さ
家づくりの経験がなければなかなか気付けないのが、インテリアと間取りのバランスの必要性です。
そのため、インテリアを決めるのを後回しにしてしまう人も少なくありません。
ですが、心地良さを感じられる家を作り上げるには、部屋に調和した家具がとても大きな役割を果たすのです。ちぐはぐな家具を間に合わせで入れて後悔しないために、エルクホームズではインテリアコーディネーターを自社内に置いて、間取りに合わせたデザインを細やかに提案しています。
中元 ダイニングルームは、このモデルハウスの中でも力を入れたポイントです。壁と天井とを同じ材でつないで区切りを曖昧にすることで視覚効果を生み、奥行きを出しました。
谷口 西京展示場の特徴は、平屋をイメージして考えられていることですね。平屋にはこのような視覚効果を取り入れると、大きなキッチンでも違和感なく置ける広さが保てるとお分かりいただけると思います。
中元 ダイニングテーブルも、あえて木材と鉄の脚を組み合わせた重厚なものを入れています。ダイニングの基本カラーが濃紺とゴールドなので、有機質と無機質をバランスよく組み合わせました。
若い方はカフェのインテリアに触れる機会が多く、こういった取り合わせが醸し出すオシャレ感に敏感なので、金額の高い低いにこだわらずに「しっくりくるインテリア」をご提案させていただいています。
谷口 ここは照明も凝っていますね。かなりこだわったと聞いています。
中元 天井と壁を同じ材でつなぎながら、明かりが拡散しないダウンライトを選んで、手元や足元だけを照らすようにしています。照明の存在感をあえてなくして、視界をスッキリさせているんです。
はめ込みの照明は後付けが難しいので、設計の早い段階でご要望がないと出来ません。モデルハウスで実際に見て確認して、「入れてみたいな」と思ったらすぐに相談していただきたいと思います。
谷口 予算も含めて、そこは設計もしっかりフォローします。「難しいかな?」と思っても、気に入ったデザインを相談せずに諦めるのはもったいないですからね。
そのためのモデルハウスですから、気に入ったものがあれば、写真を撮っても良いのでどんどん相談して欲しいです。
照明は、家全体の雰囲気に合わせてそれぞれを選ぶんですか?
中元 はい。実際の家づくりでも、どこにダイニングテーブルを置きたいかまで確認してから決めます。ペンダントライトをつける場合、適当に配置してしまうと、テーブルの位置からズレてしまって快適さが失われるので。
谷口 想像以上に、照明が持つ役割は間取りとインテリアのバランスにとって大切なんですね。
中元 そうなんです。どんなに良い家具を入れても、照明の位置が低くて邪魔になったりしたら興醒めですから。
間取りに合わせたインテリアを考えて、それに合わせた照明を考えて…と工夫を重ねて行くことで、本当の意味での快適な空間が仕上がると思います。そのために私たちプロのスタッフがいるので、「まあいいか」では終わらせられません。
家事動線のスムーズさ、歩く距離の短さ
エルクホームズで非常に多いニーズが、回遊性の高い家事動線です。
共働きの家庭が多い中、忙しい奥様やご主人が同じ場所を何度も行き来しなければならない動線では効率が上がりません。
動線を上手につなげて歩く距離を短くすることで、時短にもなりますし、家事のストレスを大幅に減らせます。
中元 このモデルハウスの家事動線も、とてもスムーズで使いやすいですよね。
あまりにもスムーズすぎてサッと回れてしまうので、お客様も「あれっ」という感じですが(笑)。
谷口 家事動線は生活の中心ですから、歩く距離は短いほど家事が楽になります。動線を整えると、家族も自然と家事に協力しやすくなるようですね。
家事動線とは決して水回りのことだけではなくて、洗ったものを片付ける収納の場所まで含めて、エルクホームズでは考えています。
中元 ここ西京展示場で言えば、ダイニング横に作られた寝室や和室から、まっすぐキッチンやトイレへ行けるのも動線のひとつですよね。
谷口 そうです。これなら、高齢になっても不便なく暮らせます。こういったちょっとしたアイディアも、快適な暮らしをできるだけ長く続けるためには大切なポイントになります。
中元 家族と言っても年齢がそれぞれ違いますし、大人も子供も快適に暮らせる家づくりのためにも、居心地よく活動しやすい間取りを考えたいものですね。
谷口 モデルハウスは、ある意味「夢の集合体」でもありますから。
全体の間取りと妥協のないインテリアデザイン、そして全体のバランスや雰囲気も参考にしていただけたら嬉しいですね。
もっと具体的なアイディアを見たい時には、完成見学会で一般の住居を見ていただくこともできるので、モデルハウスと比較していただくと面白いと思います。