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住宅を選ぶ際の新たな基準!一目で省エネ性能が分かる「BELS」

2022.12.01

#性能のハナシ

 

近年、政府によって2025年以降の住宅を含む新築建物に省エネ基準の適合が義務付けられるなど、脱炭素化社会に向けて、住宅の省エネ対策に大きな注目が集まってきています。
私たちが暮らす住まいもできればより良い性能のものであれば嬉しいですが、今住んでいる家が省エネ基準に適合しているかはどのようにして分かるのでしょうか?

新築住宅の省エネについて、ZEHやBELSなど様々な言葉や評価制度が存在してますが、「細かい違いはよく分からない」と思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、省エネ性能評価基準として最近よく聞くようになった「BELS」について、その特徴や、注文住宅を建てる際に取得することのメリット、デメリットを解説していきます。

 

BELSとは?

BELS(ベルス)とは、建築物省エネルギー性能表示制度のことです。
建築の省エネルギー性能表示制度を英語で「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」というため、頭文字をとってBELSと呼ばれています。
建築物の省エネルギー性能を向上するための措置を定めた法律である、「建築物省エネ法」に準じた評価手法で、BELSによって建築物の省エネ性能を高く評価された建物は国のお墨付きと判断されます。
年間に消費するエネルギー量を評価するものであり、車で例えると「燃費」がイメージに近いと言えます。

 

 

対象となる物件

BELSは、物件の規模や住宅・非住宅、新築・既存にかかわらずあらゆる物件が対象となります。
また、物件全体ではなく、フロアやテナントなど建物の一部のみの評価も可能です。
BELSによる評価は建物の資産価値を示すものとなるため、評価を受けておいて損することはありません。

 

評価ランク

BELSは、「BEI(Building Energy Index:省エネルギー性能指標)」の値を踏まえて評価されます。
また、評価は「★」の数によってつけられる点が特徴です。
星5つ「★★★★★」が最も評価が高く、新築物件の場合は最低でも星が2つ以上つく決まりとなっています。
★1つは既存物件にしかつくことはありません。
★1つから★5つまでのBEI値の割合はそれぞれ以下の通りです。

★5つ:BEI≦0.8
★4つ:0.8<BEI≦0.85
★3つ:0.85<BEI≦0.9
★2つ:0.9<BEI≦1.0
★1つ:1.0<BEI≦1.1 (※既存物件のみ)

BEI=設計一次エネルギー/基準一次エネルギー消費量
BEIの数値が小さいほど省エネの程度が大きいと判断されます。

※基準一次エネルギー消費量:地域や床面積などから決まっている基準の仕様・設備(暖冷房や換気、照明、給湯など)から計算されるエネルギー量の合計、その地域の家1棟で使うと想定する年間のエネルギー量を表します

※設計一次エネルギー消費量:設計上の仕様・設備から計算されるエネルギー量の合計、暖冷房、換気、照明、給湯などのエネルギー消費量の合計から太陽光発電などで創られたエネルギー量を引いた値、設計上その家で使うと想定する年間のエネルギー量です

 

BELSは、5段階の★マーク等で表示されます。
レストランと同様に、星5つ「★★★★★」が最高で、星1つ「★」が省エネ性能の低い家という部分だけでも覚えておくと良いでしょう。
省エネ能力が高い家=光熱費が安い家となるので、それだけ光熱費のランニングコストを抑えることができます。
新築住宅を検討する際は、建物の価格だけでなく建てた後のコストにも注意が必要です。

電気やガスの料金は年々上がっていますので、省エネ住宅を最初から選ぶメリットは十分にあると考えられます。

 

BELS取得のメリット

住宅評価の結果が分かりやすい

BELSは、評価結果が★で表されるため、省エネ性能の高い家ほど星の数が多く、評価が高いと分かります。
つまり、専門知識を持っていない人でも評価の良し悪しが一目で分かるのです。

 

信頼性が高い

BELSは、「建築物省エネ法」に準じた評価手法であるため、信頼性が高い点も特徴です。
近年、住宅メーカーは住宅性能を重視した家づくりを行っていますが、各社で基準とする数値が変わると比較も難しくなるかと思います。
BELSは第三者機関が評価を行っており、評価の軸が住宅によって異なるといった心配がないため、省エネ性能の比較が容易になります。

 

BELS取得のデメリット

住宅の初期費用が高くなりがち

BELSで高評価を受ける住宅を建てる場合、初期費用が高くなってしまう点に注意しなければなりません。
BELSは外皮基準(断熱性能を測る指標)と一次エネルギー消費量を評価の指標として活用するため、高い断熱性能を備えた断熱材や、太陽光発電装置などの設備を導入できるかどうかで評価結果が変わる可能性があります。
高評価を得る住宅は、ある程度初期費用がかかることを理解しておきましょう。
ただ、住宅購入に掛かる初期費用(イニシャルコスト)はほんの一部であって、住宅を維持するためのランニングコストはさらに大きいです。
長い目で見てどちらが自分たちの家づくりに合っているのか見極める必要があります。

 

 

まとめ

今回は建築物の省エネルギー性能を表示する制度であるBELSについて解説しました。BELSは、省エネ性能(家の燃費)が分かりやすく表示されたものです。
脱炭素社会の実現に向けて建物の省エネ対応は今後ますます必要となってきます。

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