自然災害の多い季節 防災グッズはどこに置く?
2022.08.25
#家づくりノウハウ
台風や地震など、日常の中突然襲い掛かってくる災害。
ようやく一難去って、落ち着いてみたら思ったより被害が大きかった、なんてことも考えられます。特にライフラインが途絶えてしまうと、復旧には数日またはそれ以上の時間を要すことも。
東日本大震災をきっかけに、防災グッズを準備しておくことの必要性は一般的になったと思いますが、防災グッズを「どこに置く」かも大切です。
今回は思いがけず始まる不自由な生活、それもいつまで続くかわからない不安に対してどう備えたら良いのか、新築を検討している今だからできる方法についてご紹介します。
災害時に必要な備蓄はどれくらい?
政府官邸(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html)によると、災害時に各家庭で取り組むべき施策として、以下の量の備蓄を推奨しています。
- 食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例
飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など
- 非常用持ち出しバッグの内容の例
飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
衣類、下着、毛布、タオル
洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
「収納多め」が防災につながる!
災害が起こった場合、数日間自宅で過ごすことも考えられますが、先述した備蓄を家族4人分用意すると畳半畳ほどのスペースになるそうです。備えあれば憂いなしとは言うけれど、スペースを考えるといくらでも用意するわけにはいきませんよね。普段家にあるもので収納がいっぱいになっていたら、備蓄スペースを作るためにまずは家の片づけをしなくてはならないということも考えられます。
新築を考える際、あらかじめ災害グッズを置く場所を考えておくと、災害時に無くなると非常に困る日常品や、小さなお子様がいる家庭であればおむつやミルクも少し多めに常備できます。
災害グッズは分散収納がおすすめ
たくさんの備蓄を用意するために大きな収納を用意しようと考えてしまいがちですが、防災面からすると防災グッズは分散して収納するのがおすすめだそうです。
なぜなら収納場所によっては地震などの災害時に取り出せなくなる恐れがあり、数か所に分けるとそのリスクを減らすことができるためです。
土地が低く水害の恐れがある土地に建築する場合は、2階以上の階にも備蓄しておくとさらに安心でしょう。
また使う場面によっても置くべき場所が変わってきます。
非常用持ち出しバックなどは避難時にすぐ持ち出せるよう玄関の近くに置いたほうがいいですし、自宅で避難生活を送るための食糧などは取り出しやすいリビングやキッチンに近い場所だといいでしょう。
いつも使っているペーパータオルなどの日用品は、災害時に生産あるいは物流の都合などで買い足せなくなることが考えられます。いつも買うサイクルを一度だけ短くして買い足し、少しだけ多めにストックしておくというのも賢い備蓄の方法です。
つまり、シューズクロークやパントリーなど、適材適所の収納が防災の上でも効果的ということになります。
カセットコンロなど、もしものための非常用品は不自由になった生活をフォローしてくれます。簡易トイレや、電池式のランタンなど、電気・ガス・水道・通信が全て途絶えてしまっても単独で使えるものも、住まいの状況によっては用意しておいたほうが良さそうです。自宅が被害に遭ってしまった際、さらに被害が増えるのを防ぐためのブルーシートや、安全に片付けるための軍手やスコップなどもあるといいですね。
これらは災害時すぐに使うものではないので、ウォークインクローゼットや階段下収納など、少し奥まったところに置いてもいいでしょう。
もしもの時に使える設備を確認
これから建てられる家の中で、電気で動いているもの、ガスで動いているもの、水道をつかっているものをチェックしておきましょう。どのライフラインが止まったら何が使えなくなるのかあらかじめ把握しておくことで、もしもの時に慌てず対応することができるようになります。
新築住宅に太陽光発電の採用を考えられている方は、停電時でも「自立運転機能」で電気を使うことができます。メーカーや機種によって操作方法が異なる場合があるので、カタログなどをよく読み、平常時にあらかじめ「自立運転機能」の操作方法を確認しておくといいでしょう。
蓄電池を設置する場合も、停電時に自動で自立運転に切り替わるものと手動で切り替えなければならないものがあるので注意しましょう。
まとめ
今回は災害グッズの置き場所と防災の心がけについてご紹介しました。「災害大国」ともいわれる日本。毎年どこかで災害が起きているこの国では、いつ自分が被災するかも分かりません。
適材適所の収納に分散して災害グッズを置いたり、もしものために設備の機能を確認しておいたりと、普段から無理なくできる対策を心がけていきたいですね。
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