賃貸住宅と持ち家ではどちらがお得なの?
2022.03.10
#お金のハナシ
賃貸住宅だといくら支払っても自分の資産にならないので毎月の家賃がもったいないという話をよく聞きます。
確かにその通りなのですが、この話は片側からしか物事をとらえていないようにも感じてしまいます。
今回は賃貸住宅と持ち家について比較してみたいと思います。
賃貸住宅のメリット
賃貸住宅の最大のメリットは「引っ越しの容易さ」と言えます。
家賃さえ払い続けてさえいれば、会社の転勤や家族増員での間取り変更や住みたい場所への引っ越しなど思い通りに変更が可能です。
もちろん踏ん切りや家族の同意、希望物件の発掘などいろいろこなしたうえでの話ではあります。
また戸建て賃貸住宅の庭は別かもしれませんが、基本的に入居者は間借りしている室内のみを管理すればよいこともメリットになります。
駐車場や共用階段やエレベーターなどの管理は管理会社などが定期的に清掃・点検を行ってくれるので、入居者は安心して生活できます。
そしてこれはメリットと言えるかは人それぞれですが、賃貸住宅では自治会や地域活動への参加など近所付き合いを最小限にすることができます。
このことは独身者などにはメリットとなりますが、高齢者世帯や子育て世帯ではデメリットになるかもしれません。
学校関係や相互扶助、見守りなど地方都市では近所付き合いはこれからも必要だと考えられます。
持ち家のメリット
持ち家の最大のメリットはローン返済後には自分の資産になることです。
自分のものですので売却しようと、他人に貸そうとも自分自身で決断できます。
また支払い完了後には返済金額分だけ出費を抑えられ家計に余裕が出ることになりますので、老後の年金生活も安心して迎えられるでしょう。
もちろん自分が所有する家なので収納を増やすために物置を設置したり、夏の日差しを遮るために葉の多い樹を植えたり、快適に生活できるようにアップデートしていくこともできます。
どちらがお得か?
ではどちらがお得なのかを考えていきたいと思いますが、結論から言うと「金銭的には持ち家が有利」となります。
例えば生活スタイルや家族構成によって賃貸住宅を選びながら、毎月賃料を支払っていくとします。
これだとどのような生活の変化が起こるか?子供のいる生活は迎えられるのか?など不特定要素が多すぎて、持ち家と比較することが困難です。
そこで自分が最適な生活が送れるとして建築した住宅を持ち家としてではなく、賃貸住宅として借りて住んでみると仮定してみます。
そうなると同じ金額で建てた家ですので、当然ですが賃貸料の方が総額としては高くなります。賃貸料には大家さんが生活するための利益が必要だからです。
つまり持ち家と全く同じ条件の住宅を賃貸で得るには必ず賃料の方が上回ると考えられます。
また、持ち家の場合は住宅ローンを完済した後は住居費がかかりませんが、賃貸住宅はずっと賃貸料がかかります。
他に賃貸住宅と持ち家の差はある?
また賃貸住宅と持ち家は、生活の質は持ち家の方が圧倒的に高くなります。
自分が快適に過ごせるように建築した家なので当然なのですが、騒音など生活環境面への気の使い方も少なくて済みます。
ただし住宅に求めることやそのレベルは当然個人差がありますので、「起きて半畳、寝て1畳」と必要最低限しか求めない方とでは考え方も異なってきます。
いかがだったでしょうか?
賃貸住宅や持ち家を選択する理由は費用や生活の質以外にもたくさんあると思います。
何を重要視するかによってどちらの住宅が最適解なのかも変わってきます。
暮らしの節目などに自分たちの住宅を見直してみるのも良いかもしれません。