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新たな快適性のモノサシ「断熱等級」とは?

2023.09.14

#性能のハナシ

快適な新築注文住宅での暮らしを考える上で、断熱性能はとても重要な要素です。

断熱性能を高めることで、季節を問わず快適で、なおかつ光熱費も抑えた暮らしを実現することができます。

その断熱性能の良し悪しが一目で分かる指標が「断熱等級」です。

今回のコラムでは、断熱等級について解説していきます。断熱等級をよく知ることで快適な暮らしに近づくことができますので、ぜひ参考にしてください。



断熱等級とは?

断熱等級は正式名称には「断熱等性能等級」と言い、住宅の断熱性能を示す等級の事です。

噛み砕いて説明すると、「住宅からどれぐらいの熱が逃げてしまうかを表した等級」であり、等級が高ければ高いほど「熱が逃げず、季節を問わず快適な暮らすことができる住宅」ということになります。

より詳細な内容については、国土交通省が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にて明示されています。

 

各等級の内容について

国が定めた断熱等級は1999年以来、最高が等級4となっていました。

等級4 …熱損失等の大きな削減のための対策(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている

等級3 … 熱損失等の一定程度の削減のための対策が講じられている

等級2 … 熱損失の小さな削減のための対策が講じられている

等級1 … その他

しかし、2022年に「住宅性能表示制度」の改定により、4月に等級5、さらに10月に等級6・等級7が創設され、一気に7等級まで増えることになりました。

等級7 … 熱損失等のより著しい削減のための対策が講じられている

等級6 … 熱損失等の著しい削減のための対策が講じられている

等級5 … 熱損失等のより大きな削減のための対策が講じられている

この等級5については従来のZEH基準と同等レベルの断熱性能が求められるため、お家づくりにおいて性能を重視される際には、この等級5を一つの目安とすると良いでしょう。

【ZEHについてはこちら】全国トップクラスのZEH普及率!エルクが選ばれる理由

 

等級6については住宅の室温にフォーカスした省エネ住宅の基準である「HEAT20」のG2相当、等級7についてはG3相当の断熱性能となります。

【HEAT20についてはこちら】ますます豊かに、安全に。日本の家の新しい指針「HEAT20」とは

 

また、2025年には等級4以上が、そして2030年には等級5以上が、すべての新築住宅に義務化される予定となっています。

 


断熱等級が注目される理由

前述のように、1999年に定められた等級4以降、20年以上にわたって断熱等級の基準に変化はなく、そのせいもあってか日本においては住宅の断熱性への取り組みが世界と比べて大きく遅れていました。
しかし、以下の2つの理由から日本でも断熱性能に注目が集まり始めました。

1.電気代の高騰

 近年の電気代高騰により、断熱性能の高い住宅がこれまで以上に求めらるようになりました。

 日常生活では様々な電化製品が活躍していますが、中でも冷暖房機器については日々の電気代の中でも比重が大きく、今後も家計の大きな負担となると考えられます。

 断熱性能の高い住宅であれば、熱を逃がさないことによって冷暖房の効率を高め、電気代を大きく削減してくれます。

 また、ハウスメーカーによっては断熱性能を高めることにプラスして、エアコン1台でお家中すべてをまかなう全館空調といった独自のシステムを採用し、光熱費を削減した上で快適性能をより高めるお家づくりを行っています。

2.脱炭素社会へ向けた動きの活性化

 環境保護を目的としたCO2の削減する動きが世界中で行われている中で、住宅においてはまだ多くの改善の余地が残されています。

 断熱性能が低く冷暖房効率が悪い住宅で過ごすと多くのエネルギーが消費されてしまうため、それを抑制するべく住宅の断熱性能を高めることが求められています。


断熱等級が高い住宅に住むメリット

電気代を削減できる

 前述したように、断熱性能を高めることで冷暖房の効率が上がり、電気代を削減することができます。

 年々電気代は上昇しており、今後も極力冷暖房機器の使用電力を抑えるお家づくりが求められることでしょう。


季節を問わず快適な暮らしができる

 断熱性能が高い住宅は、夏の熱気や冬の冷気といった外気の影響を受けづらく一年を通して住宅内の温度差が少ないため、快適に過ごせます。

 また季節だけでなく、昼時の焼けつくような暑さや夜の冷え込みといった時間帯によっての気温の変化にも対応することができます


ヒートショックの削減

 お風呂やトイレといった住宅内の寒暖差が激しい場所で起こることが多いヒートショック。毎年、交通事故で亡くなるよりも多くの方がこのヒートショックによって亡くなられています。

 このようなリスクを避けるため、断熱性能を高めて住宅内の温度差をなくす必要があります。



まとめ

断熱等級6や7が新設され、これまで以上に新築注文住宅における断熱性能は注目される要素となっていくでしょう。

今後は等級4や5以上が義務化されていくことも踏まえ、先を見据えた家づくりを考えていかなければなりません。

 

エルクホームズの建物は、全邸がZEH水準を上回る断熱等級6をクリア、さらにその上の断熱等級7を満たした商品もご用意をしており、国内の住宅でトップクラスの断熱性能が標準仕様です。

それに加え、家庭用エアコン1台での全館空調システムも採用しており、経済的でありながら一段階上の快適性能を備えたお家づくりを行っています。

山口・広島でお家づくりをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください!


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