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注文住宅を建てるときに地震保険は入るべき?メリット・デメリットを解説

2022.10.06

#家づくりノウハウ

注文住宅を建てるとき、地震保険に入るべきかどうか悩む人もいるのではないでしょうか。

住宅ローンを組む際には火災保険への加入は必須ですが、地震保険については任意加入です。地震保険に加入していれば大地震による家屋の倒壊、津波、火災などで自宅が甚大な被害を受けても補償を受けられますが、必要性を疑問視する人もいると思います。

今回は、地震保険の概要をはじめ、地震保険のメリット・デメリットなどを解説します。

 

地震保険とは

地震保険とは、地震、噴火、また地震による津波を原因とする火災、損壊、埋没または流失による被害を補償するための保険です。

地震保険は単独で加入することができず、火災保険に付帯する形でなければ契約することができません。

地震保険は損害額が大きくなりやすいことから、民間保険会社が負う地震保険責任を、政府が再保険として補償する仕組みとなった公共性の高い保険です。

そのため、どの保険会社で申し込んでも保険料や補償内容は一律となっており、加入・検討の際に保険会社選びで迷う必要はありません。

 

地震保険の補償内容

地震保険の対象となるのは居住用の建物と居住用の建物に収容されている家財一式です。建物と家財はそれぞれで加入する必要があり、「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財の両方」という3パターンが考えられます。

また、保険金が支払われるのは、保険対象になる居住用建物または家財が「全損」・「大半損」・「小半損」・「一部損」になった場合です。専門の鑑定人が判定を行い、4段階のどの状態に該当するのかによって補償される保険金が異なります。

 

具体的には、以下のような被害で補償を受けられます。

  • 地震による揺れで外壁や基礎にクラックが生じた
  • 地震による揺れで建物が倒壊した
  • 地震による揺れで食器が割れた
  • 地震による揺れで家具・家電などが倒れて破損した
  • 地震による揺れでストーブが倒れ、火災になった
  • 地震による揺れで液状化現象が起こり、建物が傾いた
  • 地震や火山の噴火で津波が起こって建物が流出した
  • 噴火による溶岩流や噴石、火山灰、爆風によって倒壊・埋没した
  • 噴火による火砕流で建物が燃えた
  • 地震や噴火による土砂崩れで建物が流出や埋没した

 

上記で挙げた損害であっても損害の程度が「一部損」に満たない場合は補償対象外となります。

 

地震保険の保険金額について

 

損害の程度

保険金額

建物

全損

建物の地震保険金額の全額(時価限度)

大半損

建物の地震保険金額の60%(時価の60%限度)

小半損

建物の地震保険金額の30%(時価の30%限度)

一部損

建物の地震保険金額の5%(時価の5%限度)

家財

全損

家財の地震保険金額の全額(時価限度)

大半損

家財の地震保険金額の60%(時価の60%限度)

小半損

家財の地震保険金額の30%(時価の30%限度)

一部損

家財の地震保険金額の5%(時価の5%限度)

 

地震保険で補償されるのは、かかった修理費用分ではありません。地震による損害の規模や契約金額の範囲内となるので注意してください。

 

地震保険のメリット

 

1.唯一地震の損害を補償する保険

地震保険に加入するときの最大のメリットは、地震災害による被害を補償される唯一の保険ということです。火災保険は自然災害である「台風」の損害が補償されますが、地震が原因の損害は補償してくれません。

また、火災保険は火災による損害を補償するものですが、地震が原因で発生した火災は、たとえ火災保険であっても補償されません。

 

2.津波や火山の噴火も補償される

地震保険は地震だけでなく、火山の噴火による被害や津波による被害も補償されます。

火災保険は火災だけでなく、台風や大雨の被害も補償されますので、火災保険と地震保険に加入しておけば、台風・大雨・地震・噴火・洪水という主だった自然災害による被害の補償をカバーすることができます。

 

3.割引制度・税金控除がある

地震保険には、私たちが支払う保険料の割引制度があります。

住宅の耐震性能などに応じて最大50%もの割引を受けることができます。

また、年末調整や確定申告などで申請をすれば、所得税や住民税の控除を受けることができます。

 

地震保険のデメリット

1.地震保険だけでは加入できない

地震保険は単体では加入できないので、火災保険とセットで加入する必要があります。

 

2.補償額の上限が低い

地震保険の補償額は、火災保険の補償額の30%から50%(上限は建物が5000万、家財が1000万)となっています。

その為、地震で家が全損した場合に、新しく立て直す資金として地震保険を活用しようと考えている方にとっては、補償額が少ないと感じるようです。

 

地震保険は必要?

地震保険の必要性は、お客様の状況によって変わります。

・地震保険が必要な人

損害を受けた家の住宅ローンが残っており、損害を受けた後も、そのローンを抱えて生活を送らなければならない。

 

・地震保険が不要な人

損害を受けた家の住宅ローンがなく、損害を受けた後の生活も問題なく送れる。

 

地震保険による補償では、損害を受けた家を復旧させるのは困難ですが、残っている住宅ローンやその後の生活費のプラスにはなります。

また、日本は地震が起こりやすい国であり、過去には東日本の大地震、熊本地震、新潟中越地震などの大地震が起きています。

今後は、南海トラフ地震や首都直下地震などの大地震が起きると想定されています。

以上のことを踏まえると、地震の起きやすい日本に住む限りは地震保険の加入をおすすめします。

まとめ

地震保険は、住宅が抱えるさまざまなリスクに備えられる制度です。

皆様も一度は地震のご経験があると思います。新築の注文住宅が被害にあえば、大変なことになります。その時に当面の生活を支えたり、壊れた建物を修繕したりするために地震保険は重要な役割を果たします。万が一に備えて何もかもに補償をつける必要はありません。

重要なのは、注文住宅を建てるときに自分にとって必要な補償を見極めることです。

山口・広島で新築の一戸建てをお考えの方は、エルクホームズの豊富な知識と経験を活かして、お客様に最適なご提案をいたします。

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