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夏がどんどん暑くなる?気になる気温推移と住まいの工夫

2024.10.17

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#性能のハナシ

ここ数年、「昔より暑くなったな」と感じたことはないでしょうか。

2024年の夏も暑い日が続き、気象庁によると6月から8月の夏の期間で、山口県では最高気温が35度以上となった猛暑日が35日、30度以上となった真夏日では64日もあり、どちらも平年と比べて多くなりました。

暑くなったのは気のせいではなく、実際に気温が上がっているのです。

 

引用:気象庁|2024年の猛暑日・真夏日などの日数

https://www.data.jma.go.jp/stats/stat/202415/tem_ctg_days_202415.html

 

特に近年の気温上昇が激しく、今後も上昇するおそれもあるため、これまでの暮らし方や住まい方では対策が足りなくなってしまう可能性も出てきました。

暑い夏も快適に過ごすには、夏を迎える前の早くからの熱中症対策が必要です。

そして熱中症対策の中には、住まいづくりに取り入れられるものも多いです。これから新築注文住宅を検討される皆さんにとって、参考になるものもあるでしょう。

 

そこで今回は、現在と過去との気温差や、熱中症の危険性、住まいづくりに活かせる熱中症対策についてご紹介します。

 

 

日本の気温推移を見てみよう

図1 経年変化を示したグラフの例(ある地点の年平均気温偏差)

引用:気象庁「日本の年平均気温偏差の経年変化(1898〜2024年)」

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html

 

黒い細線が各年の平均気温の基準値からの偏差、青い太線が偏差の5年移動平均、赤い直線が長期的な変化傾向を示します。

 

日本全体や世界全体の平均気温は、平年と比較した値(偏差)によって表されます。

これは、広い地域の気温を測定し平均するのが困難であることや、それを算出できても極寒の地や熱帯といったばらつきにより平均が意味をなさないためです。

平均的状態からの気温のずれをみるほうが、気候変動の監視に有用となるため、このような方法がとられています。

 

2024年夏(6〜8月)の日本の平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+1.76℃で、1898年の統計開始以降、2023年と並び最も高い値となりました。

日本の夏(6〜8月)平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、赤い線が示すように、長期的には100年あたり1.31℃の割合で上昇しています。

 

 

温暖化における熱中症患者数の推移

 

次に、気温の上昇による健康被害について調べてみましょう。

 

厚生労働省「熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)」より、1995年から2023年までの熱中症による死者数の推移によると、熱中症による死者数が増加していることがわかります。

引用:熱中症による死亡数|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/necchusho23/index.html

 

2010年は特に熱中症の死者数が多くなっていますが、2010年はこれまででもっとも暑かった夏でした。

 

気温が例年に比べて高い夏は、熱中症による死者数が増えるという相関関係があります。

また、熱中症による死者の多くは65歳以上の高齢者です。今後も高齢化と気温上昇によってさらに熱中症の被害は深刻になることが想定されます。

 

 

住まいでの熱中症を防ぐには

 

年々厳しくなる夏の暑さ。新築注文住宅を検討する段階でできる対策があれば、新居での暮らしがより快適になるかもしれません。

ここでは住まいづくりに活かせる熱中症対策の例を挙げていきます。

 

1.屋根裏や天井の断熱を行う

屋根や外壁は常に太陽からの熱にさらされ続けています。そのため、夏の猛暑日にもなると屋根や外壁は太陽の強い光を浴びて、表面温度が70℃を超えるようなこともあります。

そして、建物の天井や屋根に適切な断熱性能がない場合、この熱が室内にまで伝わってしまいます。

建物全体の断熱性を高めるためには、屋根や天井の断熱対策がとても大切です。

 

2.強い日差しが入るのを避ける

夏、部屋の中に最も熱が入り込む場所は窓です。その割合は73%にものぼると言われています。壁や天井などに比べると窓は熱を通しやすく断熱的に弱い素材だからです。

それに加え、日射が窓を通して入ることで室温を直接上げてしまいます。

カーテンは遮光性に優れたものを選び、日差しが直接当たる時間帯には閉められるようにしましょう。窓の外にオーニングなどを設けるのもいいでしょう。

強い日差しが差し込む位置には必要がなければ窓を無くしたり、換気のためであれば窓の大きさを小さくしたりするのもおすすめです。

 

3.空気の流れを作る

日中の日射による熱だけでなく、電化製品などからの熱も夏の暑さの原因となります。

室内には冷蔵庫や照明、テレビなど、熱を発生する家電がたくさんあり、外出時にもそれらを稼働したままにしておくと、どんどん室内に熱が溜め込まれてしまうことで帰宅時に暑さを感じる原因となってしまいます。

 

外出時にも計画的な換気を行ったり、涼しい時間帯に窓を開けて通風させたりすることで熱を外に出すことができます。

暑い空気は上に溜まる性質があるので、エアコンと一緒にサーキュレーターを組み合わせ、室内の空気が循環するように使用するのも効果的です。

空気の流れを作ることで、快適性が高まります。

 

 

 

おわりに

 

今回は、現在と過去との気温差や、熱中症の危険性、住まいづくりに活かせる熱中症対策についてご紹介しました。

暑い夏も快適に過ごすには、夏を迎える前の早くからの熱中症対策が必要です。

これから新築注文住宅を検討される方は、より快適な暮らしを叶えるためにも、住まいづくりの段階からできる熱中症対策を取り入れていただければと思います。

 

建物の性能や窓の配置、効果的なインテリアやエクステリア製品の取り入れ方など、住宅メーカーがプロ目線でご提案できることも多くあります。

山口・広島で暑い夏も快適な住まいづくりを叶えたい方は、ぜひエルクホームズにご相談ください。

 

 

 

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