住宅ローン変動金利と固定金利、それぞれのメリット・デメリット
2023.04.13
#お金のハナシ
新築注文住宅を購入される際の資金調達の方法として多くの方が利用する住宅ローン。
そんな住宅ローンの金利には大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類が存在し、どちらを利用するか悩まれる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、変動金利と固定金利、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
変動金利
変動金利は、市場金利の変動に合わせて通常半年に一度金利の見直しが行われます。金利が変動すればもちろん支払額も連動して変化します。
現状、住宅ローンを利用される方の6割がこの変動金利を選択しています。
メリット
・低い金利
変動金利の最大のメリットは、固定金利に比べて金利が低いことです。また金利が下落したり横ばい傾向であったりする場合は、結果的に返済総額が少なくて済む可能性があります。
事実、ここ10年間に目を向けると金利が変化していないため、変動金利を選択していた場合の方が支払額は少なくなっています。
さらに変動金利には支払額の激変緩和措置が定められており、金利が上昇しても毎月の返済額がすぐに上昇するわけではありません。
変動金利の返済額の見直しは通常契約時から5年ごとに行われ、上昇幅も1.25倍以内に抑えられるようになっています。
デメリット
・支払いの不安定性
変動金利は、金利の動きに連動して支払額が変動するため、支払いの安定性が欠けます。これにより、家計予算の見通しが立てにくくなり、支払いに対する不安が生じる可能性があります。
また、金利が上昇すると、支払額が増加し、返済負担が大きくなる場合があります。
激変緩和措置によりすぐに毎月の返済額が大きく変わることはありませんが、実はこの場合は返済額のうち利息の占める割合が増加しています。そのため、元金の返済が進みません。
また返済額の上昇幅も25%に抑えられているため、金利の上昇具合によっては返済額の元金部分がすべてなくなるだけでなく、未払いの利息が発生してしまう可能性もあります。
固定金利
固定金利とは、ローンの利率が借りた時点から返済完了まで変わらない金利です。固定金利は、次のような特徴があります。
メリット
・安定した支払い
固定金利の場合、支払額が毎月同じであるため、家計の予算を立てやすく、不意の金利上昇による追加の負担を心配する必要がありません。
金利上昇のリスク回避
もし住宅ローン金利が上昇した場合でもその影響を受けないため、不安になったり慌てたりする必要がありません。
デメリット
・高い金利
固定金利は変動金利よりも金利が高いことが多く、返済期間が長期間となる住宅ローンでは、支払総額が高くなる可能性があります。
・金利下落時に不利
住宅ローンの金利が下がっても、特約期間中は金利の見直しをすることができません。
他の金融機関に借り換えすることは可能ですが、借り換え時に事務手数料や保証料など諸費用がかかるため、状況によっては借り換えのメリットが少なくなることがあります。
まとめ
今回は住宅ローンの変動金利と固定金利のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
住宅ローンの金利を選択する際には、将来の金利の変動に対するリスクを十分に理解し、家計の予算と合わせて慎重に考える必要があります。
もし、住宅ローンについて不安なことや気になることがあれば、エルクホームズの営業担当にご相談ください。
豊富な知識と経験から、お客様に最適な金融機関や金利タイプをご提案させていただきます。