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近年人気の「二世帯住宅」間取りのヒント

2022.12.22

#家づくりノウハウ

親と同居する「二世帯住宅」は、近年増加している住宅スタイルです。子育てや介護で助け合えるだけでなく、建築費や維持費が抑えられるなどのメリットもあり、注文住宅を建てるなら二世帯住宅でと考えられている方もいらっしゃるのはないでしょうか。

今回は、二世帯住宅を建てたいと考えている方へ向けて、それぞれの間取りのメリットとデメリットを解説します。注文住宅の間取りを考える際に気を付けたいポイントにも触れるので、ぜひ参考にされてください。

 

 

二世帯住宅とは

親世帯と子世帯が一緒に生活することを目的に建てられた住宅を、二世帯住宅と言います。生活に必要な設備をすべて共有する間取りもありますが、世帯ごとに生活空間を分けている間取りもあります。

 

 

二世帯住宅の3種類の間取り

二世帯住宅の間取りは大きく分けて3種類あります。

 

・完全同居型の二世帯住宅

生活に必要な設備や部屋を、親世帯と子世帯で共有する間取りです。玄関、リビング、キッチン、浴室などは、いずれもひとつずつ計画します。それに加えて、同居する人数に合わせて寝室を設けます。親世帯と子世帯が日常的に交流できるため、一緒に暮らしているという感覚を持ちやすいです。

 

・部分共用型の二世帯住宅

親世帯と子世帯の生活空間を適度に分ける間取りです。玄関など一部の設備は共有しますが、リビング、キッチン、浴室などは世帯ごとにそれぞれ設けます。1階部分を親世帯、2階部分を子世帯が使用することが多く、交流を持ちながらもある程度プライバシーを確保したい場合に向いています。

 

・完全分離型の二世帯住宅

親世帯と子世帯の生活空間を完全に分け、全く別の世帯として暮らせるようにした間取りです。玄関、リビング、キッチン、浴室はいずれも別で、世帯ごとにそれぞれ設けられています。同じマンションの隣の部屋で生活するようなイメージです。普段は別々に生活しながらも、必要があればすぐにコミュニケーションを取って協力し合えます。

 

 

二世帯住宅の間取りのメリット・デメリット

 

・メリット

完全同居型二世帯住宅では生活に必要な設備をすべて共有するため、建築費用を安く抑えられます。また間取りが一般的な注文住宅とほとんど変わらないため、将来的に一世帯になった時も住み続けることができます。両世帯の距離が近いためいつでもお互いの様子が分かり、育児や急病時など何かと安心です。

 

部分共用型二世帯住宅は、一部の設備を両世帯で共有するため、ある程度近い距離で生活できます。生活空間を適度に分けているので、プライバシーを確保しながら程よい距離感を保てます。

 

完全分離型二世帯住宅は完全に生活空間を分けるため、プライバシーをきちんと確保できます。しかし、すぐ隣で暮らしているので、必要なときにすぐに顔を合わせられる安心感があります。

 

 

・デメリット

完全同居型二世帯住宅は両世帯が同じ空間で生活するため、それぞれの状況が常によく分かります。この点はメリットでもありますが、人によってはプライバシーを確保しにくいと感じられるかもしれません。また、生活に必要な設備のすべてを共有しているため、世帯別の光熱費を把握するのが困難です。光熱費の費用負担についてトラブルになる可能性もあり、事前にルールを決めておく必要があります。

 

部分共用型二世帯住宅は、すべての設備を分けているわけではないため、完全同居型二世帯住宅と同様に、世帯ごとにどの程度の光熱費がかかっているか把握しにくくなります。そのため、どのような割合で費用を負担するかについては、あらかじめよく話し合っておく必要があります。

 

完全分離型二世帯住宅は、住居を分けて生活に必要な設備を2つずつ設置するので、一般的に建築費が高くなります。他の二世帯住宅に比べ、建築のために確保しなければならない土地も広く必要です。また、完全分離型二世帯住宅では生活空間を完全に分けているため、意識的にコミュニケーションを取らなければ交流する機会がほとんど無くなってしまいます。

 

 

二世帯住宅の間取りの考え方

二世帯住宅の間取りを考える上で注意すべきことについてご紹介します。

 

・プライバシー

二世帯住宅では2つの世帯が共同で暮らすため、プライバシーをどのように確保するか考えておく必要があります。特に世帯によって活動する時間帯が異なる場合、生活音がストレスに感じるかもしれません。

上下階で親世帯と子世帯の生活空間を分けるなら、水回りの設備は上下階で同じ位置になるようにしましょう。こうした工夫をすることで、お風呂、洗面、トイレなどの水回りを使用しても、他の世帯で音が気になりにくくなります。

 

・バリアフリー

親世帯と一緒に暮らすうえでは、親世帯の老後の生活に備えることも重要です。そのため、親世帯が使用する生活空間や共有のスペースは、バリアフリーにしておくことをおすすめします。

現時点は親世帯が元気でも、将来的には介護が必要になる可能性もあります。二世帯住宅を建てるときは将来を見通して設備や間取りを検討し、長く安心して暮らせるようにしましょう。

 

・家事分担

完全同居型や部分共用型の二世帯住宅では、両世帯で共有する設備があります。そのため、家事を分担しながら作業するような場面も出てきます。二世帯住宅の間取りを考える時は、実際にどのように家事を分担するか具体的にイメージしておきましょう。

それぞれの世帯の生活スタイルも考慮しながら、協力して家事を進めやすいレイアウトを考える必要があります。特にキッチンをはじめとする水回りは毎日使う場所でもあるため、スムーズに利用できるようにしましょう。

 

・経済的分担

二世帯住宅では、各世帯の光熱費を別々に把握するのが難しいケースもあります。水道、ガス、電気の使用量や料金を明確に分けて把握するためには、二世帯住宅を建てるときに配管やメーターなども分けて設置しておかなければなりません。

建築後に配管やメーターなどをそれぞれ引き直すとなると、高額な費用が掛かります。暮らし始めてからの費用負担についても考慮し、トラブルなく生活できるようにしましょう。

 

 

まとめ

二世帯住宅には三つの種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

そのため、親世帯と子世帯の生活スタイルや、価値観、暮らしやすさに合ったタイプを選ぶ必要があります。

 

また毎日生活する家なので、重視したい部分がある場合は予め伝えておかないと、建てて住み始めてからこうなるはずでは…となってしまう可能性もあります。

注文住宅で二世帯住宅を検討する際は、両世帯でよく話し合い実際の生活をイメージしながら計画しましょう。

エルクホームズは二世帯住宅の建築例も豊富です。両世帯それぞれのご希望を専任の設計士がお伺いし形にします。

二世帯住宅の良さを活かして、家族の絆が深まるすてきな注文住宅が建てられるといいですね。

 

 

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