災害に強い家を建てたい!住まいに取り入れたい工夫5選
2024.09.05
#家づくりノウハウ
先日の台風10号の影響では、山口・広島県ともに多くの地域で荒天となりました。
「史上最強クラス」との報道に慌てて家の周りの片付けをされたり、非常用食品を準備されたりした方も多いのではないでしょうか。
これから新築注文住宅を建てたいと検討されている方は、「災害に強い住まいを建てたい」という思いが一層強まったことかと思います。
「災害に強い」と聞くと、耐震性などの構造の強さや太陽光発電などがまずイメージされますが、普段は便利な間取りの工夫が災害時にも役に立つというものも少なくありません。
そこで今回は、災害対策にも役立つ住まいに取り入れたい工夫をご紹介します。
回遊動線
動線上にできるだけ行き止まりをなくし、引き返さずに一回りができる「回遊動線」は家事が楽になると人気が高まっていますが、災害時にも役立ちます。
災害時や緊急時において生活動線は「避難動線」にもなるからです。
扉がいくつもあったり、床に物がたくさん置いてあったりするなど、生活動線上に障害物があると、慌てた際に転倒や衝突を招いてしまう場合があります。
いつも玄関や勝手口、あるいは窓やベランダまでの避難動線が確保できていると、万が一の時も安心です。
パントリー
災害で電気や水道が止まってしまい、お店にも食料品がない。
そんな緊急時、インフラや物流が再開するまで間に必要な食品を置いておく場所におすすめなのが「パントリー」です。いつも在庫を確認でき、常に必要数が分かるので安心にもつながります。
非常食としてセットになっている商品は、購入していても非常時に消費するものと考えてしまい、食べずに賞味期限切れを迎えてしまうこともあります。
しかし、非常食として特別に購入するのではなく、日常の買い物で少しずつ多めに購入して賞味期限が切れる前に食べきる「ローリングストック」という備蓄方法なら、専用の収納を設ける必要もなく、食品ロスも防ぐことができます。
シューズクローク
災害時に住まいで過ごすための収納スペースがパントリーなら、避難時に持ち出す物を収納しておくのにおすすめなのがシューズクロークなどの「土間収納」です。
玄関は災害時に主な避難口となるので、土間収納に防災用品を用意しておくとすぐに持ち出すことができます。
また一時的に避難をした後、家に防災用品を取りに行く可能性も考えられます。
災害の規模によっては家の倒壊の危険性もあるため、なるべくすぐに荷物を取り出せる玄関周辺に基本的な防災用品を詰めた「防災バッグ」を用意しておくといいでしょう。
2階ホールや広い階段
川の近くや海の近くなど、洪水や高潮が予想される地域では床上浸水をしてしまう可能性もあります。一般的に、災害発生時には自治体指定の避難所に移動することが推奨されていますが、大規模な豪雨や浸水の被害が大きくなると、外に出ることさえ困難になります。そのような場合には、建物の倒壊やそれ以上浸水のリスクが見られないことを条件に、2階以上の場所に移動する垂直避難をすることもあります。
その際に2階への行き来がしやすい階段の形状や、小さなお子さんや高齢者の方も登りやすい広さ、そして2階に災害用品を置いておけるスペースなどがあると慌てずに垂直避難を行うことができます。
インナーガレージ
台風や豪雨などの災害が増え、インナーガレージへの注目も高まっています。
愛車を雨や強風にあおられた飛来物から守るのはもちろん、植木鉢や物干し竿、自転車や三輪車などの避難場所として利用することもできるからです。
災害時は家族や自身の安全を守るのが第一ですが、思わぬ強風に飛ばされて近隣への被害が起こしてしまうのも心配ですよね。
インナーガレージがあれば飛んだり、流されたりしてしまうと危険なものを予め片づけておくことができて安心です。
おわりに
今回は、災害対策にも役立つ住まいに取り入れたい工夫をご紹介しました。
これから新築注文住宅を検討される方は参考になれば幸いです。
土地からお考えの方は検討されている地域の、土地をお持ちの方はぜひ一度その土地の地域のハザードマップを確認してみましょう。あらかじめどのような危険があるか知っておくだけでも、万が一の際の対処法を事前に考えておくことができます。
エルクホームズは山口・広島の地域密着企業。標準仕様で高性能でありながら、全邸自由設計の住まいを提供し続けています。
もし土地をお探しの方でご不明なことがあれば、エルクホームズにご相談ください。豊富な経験と知識で、お客様が「住みたい」と思える土地探しをお手伝いいたします。
↑資料請求はコチラ
↑来場予約はコチラ