新築注文住宅で地震に強い間取りを実現するための工夫とは?
2024.12.26
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#性能のハナシ
日本は地震が多い国です。
日本には昔から地震が多く発生していますが、近年は地震の発生回数が増加していると感じられる方も多いのではないでしょうか。
実際に、2024年1月から10月までに発生した「震度4以上」の地震だけでも107回も発生しています。能登半島地震による影響も大きいですが、日本全国で地震が発生しているのです。
だからこそ、新築注文住宅を建てる際には地震に強い家づくりが重要です。
家族の安全を守るためには、間取りや設計の工夫を取り入れることで、地震による被害を最小限に抑えることができます。
今回は地震に強い間取りを実現するためのポイントをご紹介します。
1. 建物の重心を安定させる設計
建物が不均等に偏ると、地震時に揺れが大きくなる可能性があります。
重心のバランスを考慮して、建物の左右や上下で重さが均等になるように間取りを設計することが重要です。
片側に大きな部屋や重い設備(キッチンやバスルーム)が集中しないようにしましょう。
部屋や収納を配置する際は、建物の左右が均等になるよう心掛けると、地震時の揺れを抑えやすくなります。
2. 壁の配置を最適化する
壁は建物を支える重要な構造部分です。配置に工夫することで耐震性を高められます。
地震の力を受け止める「耐力壁」は、建物全体にバランスよく配置しましょう。
開放的な空間には憧れますが、特にリビングや吹き抜けなど広い空間を作る場合は、耐力壁が不足しないように設計士とよく相談することが必要です。
またL字型や凹凸の多い間取りは、地震の揺れに弱いことがあります。
長方形など、シンプルな形状の間取りは建物全体を安定させやすいです。
3. 屋根と構造の軽量化
建物の上部が重いと、地震時に揺れが増幅される可能性があります。
瓦屋根など重い素材よりも、軽量で耐久性のある金属屋根やスレート材を選ぶと揺れを抑えられます。
もしも2階以上の床に重い家具や収納を配置する場合は、適切な補強を行い、バランスを考えた設計にすることが重要です。
4. 揺れに対応する構造補強
間取りと併せて建物自体の構造補強も耐震性を高める鍵です。
地震のエネルギーを吸収する「制震ダンパー」や、地盤と建物の間で揺れを和らげる「免震装置」といった制震や免震構造を取り入れることで、地震の影響を大幅に軽減できます。
また床がしっかり固定されていると、建物全体の揺れを抑えることができます。
特に大きな空間を作る場合は、床の補強が必要です。
5. 安全な避難経路を確保する
地震発生時の避難をスムーズに行うための動線設計も重要です。
廊下やドアが狭いと避難の妨げになることがあるからです。
十分な幅を確保し、各部屋から速やかに外に出られるよう設計しましょう。
また大きな窓やガラス扉は地震時に割れる可能性があるため、安全性の高いガラス素材や設置位置を検討してください。
6. 家具配置と固定を考慮する
間取りだけでなく、家具の配置計画も耐震対策の一部です。
ベッドやソファの近くには背の高い家具を置かないようにし、倒れないようにしっかり固定します。
収納は建物に組み込む形(壁面収納など)にすると、家具の転倒リスクを減らし、地震時の安全性が向上します。
7. 地盤の状態を確認する
どれだけ間取りを工夫しても、地盤が弱ければ耐震性は十分に確保できません。
土地の購入時には地盤調査を行い、必要ならば地盤改良工事を検討しましょう。
埋立地や低地など、液状化のリスクが高い地域では特に注意が必要です。
これらは適切な基礎工法を選ぶことで対策できます。
家族の安心を守る地震に強い家づくりを
新築注文住宅で地震に強い間取りを実現するためには、建物のバランス設計、構造補強、避難のしやすさ、家具配置の工夫が欠かせません。
設計段階でこれらのポイントを取り入れることで、安心して暮らせる住まいを作ることができます。
エルクホームズの住まいは2×6工法とベタ基礎が標準仕様。
山口・広島で7500棟以上を建築してきた豊富な経験からお客様にぴったりな間取りを、そして綿密な地盤調査から、もし土地に必要があれば最適な地盤補強方法をご案内いたします。
担当設計士としっかり相談しながら、自分たちの理想と安全性を両立させた家づくりを進めましょう!
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