地震への備えは大丈夫?注文住宅の耐震性能について知ろう!
2023.06.22
#性能のハナシ
最近、地震発生のニュースが回数頻度共に多くなっていますよね。
地震大国である日本で暮らす私たちにとって、地震への備えは避けては通れません。
特に1日の大半を過ごす我が家の耐震性能は、「いざという時に家族を守れるかどうか」を分ける重要な備えとなります。
そこで今回は、注文住宅の耐震性能について説明したいと思います。
住宅の耐震等級とは?
住宅の耐震性能、つまり地震に対する建物の強さを数値化したものが耐震等級です。
かつてより日本の住宅は度重なる地震被害に見舞われてきましたが、1995年に阪神・淡路大震災が起きた際、1981年に改正された建築基準法の耐震基準(新耐震基準)を満たした建物とそうでない建物との被害に大きな差が出たことを踏まえ、2000年にさらに厳しい耐震基準へと改正が行われました。
その「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において、施主に判りやすい耐震性の判断基準として設定されたのが、耐震等級です。
耐震等級は1~3までの3つのレベルに区分され、数字の大きい等級ほど地震に対して強い建物であることを示します。
耐震等級1
建築基準と同程度の耐震性能であり、全ての住宅がこの基準をクリアしなければなりません。
耐震等級2
等級1の1.25倍の耐震性能で設計されており、長期優良住宅は耐震等級2を満たす必要があります。
耐震等級3
等級1の1.5倍以上の耐震性能で現区分での最高ランクとなります。
耐震等級を高くするために必要なこと
それでは注文住宅の耐震性能を高くするためにはどうすればよいでしょうか?
まずは建物自体の重さを軽くすることです。
なぜなら建物が重いほど地震による壁などの振れ幅が大きくなってしまい、破損などのダメージを受けてしまうからです。
鉄骨造やコンクリート造に比べて木造は軽いので、一般的に地震に強いと言われています。
建物の耐力壁を増やすことも耐震性能を高くする重要なポイントです。
耐力壁とは地震や風など横からの力に抵抗する壁のことで、一般的に耐力壁が多いほど耐震性が高まります。
ただし耐力壁はただ増やせばよいのではなく、1階と2階壁の位置を揃えたり、隅角部を支えるように配置したりするなど、耐力壁の支える力をきちんと発揮できるようバランスよく配置することが大事です。
壁だけではなく床の耐震性も必要です。
地震には縦揺れ・横揺れがあるため、建物は横向き(水平)の力と縦向き(垂直)の力に抵抗しなければいけません。
つまり横向きの力には壁が、縦向きの力には床が抵抗することになります。
そこで耐震等級2や3では、床の強さを計算して基準をクリアすることで床の耐震性をきちんと担保しています。
注文住宅の耐震等級は、構造計算をして審査機関から認定されることで初めて確定します。
打合せ後で間取りが決定しないと構造計算ができないため、「思っていたよりも等級が低いので高くして欲しい」という要望は叶わない場合があります。
そのため「耐震等級を高くしたい」と考えている場合は打合せの早い時期に、その旨を住宅メーカーの設計担当者に伝えておくことをおすすめします。
まとめ
今回は注文住宅の耐震性能、耐震等級についてご説明しました。
建物の耐震等級以外にも、建築する土地の地盤の強さや周りの建物の状況など、深刻な震災被害に遭わないために注意しなければならないことはたくさんあります。
土地選びから考えている方は、自治体が発行しているハザードマップなどで、その土地がどのような特性があるのかをチェックしておきましょう。
また耐震等級1は建築基準法における最低限の耐震性能しかありません。
家づくりは予算も重視すべきではありますが、耐震等級1の住まいは避けた方が安心できるでしょう。
いざという時に頼れる家づくりを、「耐震性能」という目線からも考えてしっかり進めませんか?
エルクホームズの注文住宅は、全邸が標準仕様として国が定める耐震性能の「最高等級3」を実現。
プランやデザインは自由でありながら、断熱性能や気密性能、耐震性、耐久性などに優れ、心身ともに快適で健康的に過ごせる高品質の住まいづくりを続けています。
山口・広島で新築注文住宅をご検討の際は、ぜひ一度エルクホームズの展示場をご覧ください。
↑資料請求はコチラ
↑来場予約はコチラ