マイホームを買う人ってどんな人?フラット35利用者調査から【23年度版】
2024.10.03
#家づくりノウハウ
2024年7月26日に、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携している住宅ローン「フラット35」の「2023年度利用者調査報告」が公表されました。
この調査結果は、フラット35の申込案件のうち2023年度中に借入審査が承認となり集計可能となった約32,400件を対象に、利用者の属性(年齢、家族数、世帯年収など)や、建設または購入した住宅の概要(住宅面積、敷地面積など)所要資金の調達内訳 などを分析したものです。
融資区分は、注文住宅、土地付注文住宅、建売住宅、マンション、中古戸建て、中古マンションに分類されます。
住宅ローンには多くの種類があり、フラット35を利用される方はあくまでもその中の一部ではありますが、住まいを取得した方々の傾向を知ることはできるのではないでしょうか。
今回はその調査結果から、気になる項目を解説しますので、皆さんの住まいづくりの参考にされてくださいね。
詳しい資料はこちらからご覧ください。
フラット35利用者調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
平均年齢と年収は?
調査結果を見る限りでは、注文住宅、土地付注文住宅、建売住宅の3つの融資区分で30歳代の方が最も多く申し込みをされており、マンション、中古戸建て、中古マンションにおいては40歳代の方が最も多い結果となりました。
まず、利用者の平均年齢は44.3歳で、全体の年齢構成比を見ると、30歳代の方が30%を占めています。
次いで割合が高いのが40歳代の28%、50歳代の18%と続きます。
融資区分別に見ると、特に30歳代以下の割合が高いのが、土地付注文住宅の39%と建売住宅の33%です。また注文住宅が27%、マンションが24%でした。
次に、利用者の世帯年収は、全体の平均が661万円で、全体の年収構成比で見ると、400万円未満が約20%、400万円以上600万円未満の方が37.5%を占めます。
400万円未満の割合が高いのは、中古戸建39%、中古マンション33%で、次いで注文住宅の20%となっています。
一方で、総返済負担率(住宅ローンの年間返済額が年収に占める割合)を見ると、25%以上を占めているのは、全体の46%に留まり、20%以上25%未満が22%、15%以上20%未満が17%と負担を抑える傾向が強いことが分かりました。
ちなみに、フラット35の利用条件では、フラット35を含む借り入れの総返済負担率は、年収が400万円未満なら30%まで、400万円以上なら35%までとなっています。
注文住宅の建設費用は?
注文住宅の戸当たり建設費の全国平均は3,861.1万円で、前年度の3,715.2万円よりも上昇しました。
最高は、東京都の4621.7万円(前年度は4,352万円)、最低は徳島県の2,932.8万円(前年度は3092.8万円)でした。
また山口県は3718万円、広島県は3959.1万円でした。
土地付注文住宅の戸当たり所要資金(土地費を含む)の全国平均は4,903.4万円で、前年度の4,694.1万円より上昇しました。
最高は、東京都の7,120.8万円(前年度6,622.9万円)、最低は富山県の3,533.9万円(前年度3,918.8万円)でした。
土地金額との兼ね合いもあり、土地付注文住宅のデータは地域差が大きく出る結果となりました。
また山口県は3,956.3万円、広島県は4,729.9万円でした。
まとめ
今回は、住宅金融支援機構のフラット35の申込情報から、マイホームを取得される人の傾向を見てみました。
住宅の購入を検討されている皆さんは、ご自身に置き換えるとどのような感想をお持ちになったでしょうか。
住宅ローンを使用する予定の方は、マイホームを建築する際にいくらぐらいの住宅を購入するのか、そのためには自己資金と借入金がどれくらい必要かなど、資金計画をしっかり立てることが大切です。
無理のない返済計画のためにも、住宅メーカーの担当者やファイナンシャルプランナーなど、相談できる相手を探してみてはいかがでしょう。
エルクホームズでは、お客様のご希望や現在の状況をお聞きした上で、最適なご提案をさせていただきます。
また、各展示場にて「住まいのお金相談会」の開催や、お金についてのプロフェッショナルである「ファイナンシャルプランナー」のご紹介もさせていただいております。
山口・広島で新築注文住宅を検討されている方は、住宅ローンについて不安なことや気になることがあれば、お気軽にご相談ください!
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